ちえの庭

一主婦の日々です。脳梗塞で左片麻痺になった夫を介護しながら、日々を丁寧に、健康に、暮らしたいと思っています。そんな日常と日々の知恵です。

左片麻痺でもタオルをたたみます

 

夫は脳梗塞の後遺症で、利き手を失う、左片麻痺になってしまいました。

 

元々はリハビリで左手を使ってあげましょう、と始めたタオルたたみ。

 

今では、左手をまったく使う気はないのですが、タオルたたみは、夫の"仕事"になりました。


f:id:chiebl:20190312141437j:image

私も助かっています。

 

ヘルパーさんの入浴では、フェイスタオルをたくさん使います。

 

夫の食事中のナプキン代わりにもフェイスタオルを使っています。 

だから、洗濯がいっぱい。

 

病気になると、何もやらなくなる人が多いです。

でも、何か人の役に立つことが、その人の生きがいになります。

 

わが家では、目下、タオルたたみと、新聞・郵便物取りが夫の役割です。

 

元気だった頃は、新聞を取りに行き、ゴミもすべて捨てに行き、夕食後には、食器を流しに下げ、食洗機に入れてくれました。

宅急便や郵便局が来ると、すぐに1階まで下りて行きました。

 

これだけ戦力だった夫なので、退院直後は、すべて私がやらねばならず、大変でした。

 

しかも、あの頃は、トイレでズボンを下ろすことも、自分で拭くこともできず、全部介助していました。

 

夫は、死にたいと繰り返していました。

 

病院では、自分の現状を受け入れていたようでした。

前向きにリハビリに取り組んでいました。

 

でも、家に帰ってくると、今まで生活していた空間で、自分ができなくなってしまったことの多さに、圧倒されたのだと思います。

 

突然、塞ぎ込むことが多くなりました。

 

一方、私は、やることの多さに、押しつぶされそうでした。

 

あの退院の頃を思い出すと、感慨深いです。

すっかり疲れていた私に言ってあげたいです。

 

脳梗塞で失った機能は、戻ってきます!

 

それは、回復するのではなく、新たな回路が脳にできるのです。

だから、繰り返し、繰り返し、練習します。

 

ピアノを習ったあの頃、サッカーボールを蹴ったあの頃、

 

誰もが、できないことを始めた頃の記憶があると思います。

それと同じ。

 

3年前に退院してきた頃より、ずっと多くをできるようになりました。

 

人間って、素晴らしい!と思っています。